クールで自由、それが私たちのリアル。
5月17日、大阪市中央区のなんばHatchで開催された『GAKUSEI RUNWAY 2026 SUMMER in OSAKA supported by BeReal』(以下、『学生ランウェイ』)。

“学生がつくる、学生のためのランウェイ”として注目を集めるこのイベントで、ひときわ熱気を放っていたのが、人気ブランド「jouetie」(ジュエティ)のステージだ。
Kirari、横田未来、早坂姉妹、Hinata、KYOKA、ユリナ、ハニミニ、まいきち、Z世代から絶大な支持を集めるミューズたちが集結。
ロック、ストリート、モード、ガーリー――相反するテイストを自由に掛け合わせながら、“自分らしく着る”という今のリアルを鮮やかに映し出した。
そこにあったのは、ただ流行を追うだけのファッションではない。
「好き」を恐れず、自分自身を肯定するためのストリートだった。
甘さと反骨心が共存。“ネオ・グランジ”がZ世代の心を掴む
この日のjouetieステージでまず目を引いたのは、90年代カルチャーを現代的にアップデートした“ネオ・グランジ”スタイルだ。
Kirari、赤レースワンピで魅せた圧巻トップバッター

トップバッターを飾ったKirariは、赤いレースドッキングのアシメヘムキャミワンピースで登場。チェック柄に繊細なレースを重ねたスタイリングは、エッジの効いたムードの中に透明感を漂わせ、会場の視線を一気に引き寄せた。

KYOKA、ダーク&モードなレーススタイルで圧倒的存在感

KYOKAは、シャーリングパフスリーブブラウスと黒のレースフリルアシメスカートを合わせ、ダークでモードな存在感を放出。
まいきち、“可愛いだけじゃない”スクールパンクで反骨心を表現

まいきちは、豹柄ミニやネクタイモチーフを取り入れたスクールパンクスタイルで、“可愛いだけじゃ終わらない”反骨心を見せつけた。

今のZ世代にとって、ストリートとは単なる流行ではない。
「ルールに縛られず、自分の感性を貫くこと」そのものがスタイルになっている。

Y2Kは“盛る”から“リアルに着る”時代へ
2000年前後のファッションカルチャーを指す「Y2K」。
近未来感のあるデザインや肌見せ、ポップなカラー使いなどが特徴で、近年Z世代を中心に再ブームを巻き起こしている。
一世を風靡したY2Kトレンドは、2026年の今、さらにリアルクローズへと進化している。
再燃したY2Kファッションは、この夏、よりリアルに楽しむスタイルへとアップデートされている。
横田未来、日常に溶け込む洗練Y2Kスタイルで魅了

横田未来は、片肩を大胆に見せた、アシンメトリーなトップスに異素材切り替えのロングスカートを合わせ、洗練されたY2Kスタイルを披露。肌見せやシルエットで抜け感を作りながらも、どこか日常に落とし込めるリアリティが印象的だった。
早坂姉妹、“全部おそろい”じゃない新時代リンクコーデを披露

また、早坂姉妹は色違い・パターン違いのリンクコーデで登場。
“全部おそろい”ではなく、それぞれの個性を残したままシンクロさせるスタイルが、今のZ世代らしい距離感を感じさせた。

SNS時代のファッションは、「映える」だけでは終わらない。
自然体で自分らしさを共有することが、新しいストリートカルチャーの価値観になっている。

“シンプルじゃ終われない”──色とカルチャーで魅せるZ世代の夏
この日のランウェイでは、“盛ること”を恐れないエネルギーも際立っていた。
ユリナ、スポーティ×ガーリーの最旬ミックススタイルを披露

ユリナは、チュールフリルを大胆に取り入れたアメフトミニワンピースで登場。スポーティとガーリーを融合させたスタイルは、今季らしいミックス感を象徴していた。
Hinata、“トイ感”あふれるポップスタイルで視線集中

Hinataは、BIG襟とパンチングレースが印象的な白シャツをミニワンピ風に着こなし、おもちゃのようなポップさを感じさせる“トイ感”あふれるスタイリングで、会場の視線を集めた。

ハニミニ、“カルチャーを着る”ストリートスタイルを体現

さらに、ハニミニは音楽や映画カルチャーを感じさせるグラフィックアイテムをまとい、“カルチャーを着る”ストリートスタイルを体現した。
ただトレンドを追うのではなく、自分の「好き」を自由に重ねていく。
その感覚こそが、今のZ世代ファッションを最も魅力的にしている理由なのかもしれない。
jouetieが『学生ランウェイ』で映し出した、“自分らしく生きる”ということ

『学生ランウェイ』は、関西コレクションが手掛ける女子学生参加型イベント。
ファッション、音楽、SNSカルチャーが交差するこの舞台は、単なるランウェイイベントではなく、Z世代の価値観そのものを映し出す場所になっている。
今回のjouetieステージが提示していたのは、“誰かになるため”の服ではない。
甘さも、違和感も、反骨心も、ポップさも。
そのすべてを否定せず、自分らしく着こなすこと。
Z世代にとってファッションとは、流行を追うためだけのものではなく、“自分自身を肯定するための表現”なのだ。
jouetieが描いたストリートには、そんな今のリアルが確かに息づいていた。
💎取材・文:洪 玉英 📸写真:安座間優/提供写真
