TGCとNAOKI TAKIZAWAも同時に20周年を迎えたダブルアニバーサリー!!「ナオキ タキザワ」は、ブランドイメージを一新し、シンプルでありながら洗練されたラインや素材使いが特徴で、都会的でモダンな印象!!
3月1日、東京都渋谷区代々木第一体育館で開催された日本最大級ファッションショーイベント、「第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER」(以下、TGC)が開催された。
SPECIAL FASHION SHOW STAGEで『NAOKI TAKIZAWA』に山﨑天(櫻坂46)、せいら、トラウデン直美らが出演した。
事務所設立 20周年をきっかけに 、今までのイメージを破り、新たなコンセプトでブランドを再立ち上げした、NAOKI TAKIZAWA(ナオキタキザワ)は、TGCに初参加した。ショーのコンセプトは「ラグジュアリーストリート+モード」。生まれ変わったNAOKI TAKIZAWAの魅力を伝えた。
トップバッターの山﨑は、黒に緑とオレンジが印象的なドロッピング柄のセットアップにシルバーのヘッドアクセサリーをつけて登場!!
山﨑天(櫻塚46)

シグネチャーカラーで現代女性の自信が生まれ、モンゴル草原で騎馬民族の強さと不撓不屈を連想させる。
山﨑天さんの衣装は、シグネチャーカラーである黒、緑、オレンジを基調にしたドロッピング柄のセットアップで、現代女性の自信を引き出すデザインが特徴的である。
シグネチャーカラーの使い方は、ただの色使いにとどまらず、その色が持つ象徴的な力を表現しています。黒は力強さ、緑は自然との調和や再生、オレンジはエネルギーや情熱を表現しており、この色の組み合わせが、現代女性の自信や強さを引き出す要素となっている。
また、モンゴル草原での騎馬民族の強さや不撓不屈の精神を連想させるという点も非常に深い意味がある。騎馬民族のイメージが、自由で力強く、どんな困難にも立ち向かう姿勢を象徴しており、それが山﨑天さんが身にまとった衣装に込められている。流れるようなラインや動きやすいデザインが、その強さと自由さを強調しており、ファッションだけでなく、精神的なメッセージも伝えているように感じる。
NAOKI TAKIZAWAのデザインが持つ「ラグジュアリーストリート+モード」というコンセプトが、山﨑天さんの衣装にぴったり合い、現代女性に求められる力強さと自信を引き出す完璧なスタイリングである。
トラウデン直美

軽量でシワになりにくいデザイン。機能的で着用しやすい。白いスエットジャージ、桜色の斜線が入った白ズボン、シンプルな色。現代女性の独立精神と柔らかさを両立させる。
トラウデン直美さんが着用した衣装は、非常に洗練されたデザインでした。彼女の衣装は、機能性とデザイン性が見事に融合したもので、現代女性の独立精神と柔らかさを表現している。
具体的には、軽量でシワになりにくいデザインが特徴で、日常使いにも適した着心地の良さが感じられます。このような実用性は、忙しい現代女性にとって重要な要素で、同時にファッション性を損なうことなく、ストレスフリーな着用感を提供している。
衣装自体は、白いスエットジャージと、桜色の斜線が入った白ズボンというシンプルな色合いが特徴で、全体的に落ち着きがありながらも、色使いに少しアクセントが加わることでモダンな印象を与えている。桜色は日本の象徴的な色であり、柔らかさや優しさを感じさせる一方で、シンプルな白との組み合わせが独立精神を表現している。
この衣装は、単なるカジュアルなスポーツウェアのように見えるが、トラウデン直美さんが着ることで、機能的でありながらも高いファッション性を持っていることが伝わる。シンプルでありながら、現代女性が求める柔軟性と強さを両立させたデザインとなっており、日常の中での自由と自立を感じさせるスタイルである。
藤本リリー

緑とオレンジ色が喧嘩せず、非対称のユニークなデザインで斬新感が出ている。大きく畳んだ生地が肩の上まで広がり、羽ばたく鳥のイメージ。
身体の動きと共に変化する形と色、絶妙なバランス。歩くのたびにスカート裏のオレンジ色が現れ、スカートが動くたびに形も変化し、視覚に訴える素材。
藤本リリーさんが着用した衣装は、非常に独創的で視覚的に魅力的なデザインでした。また、色使いや形状がとてもユニークで、斬新さを感じさせる。
特に緑とオレンジ色の組み合わせが絶妙で、互いに喧嘩せず調和している。これらの色は、個々に強い印象を持っているが、藤本さんの衣装ではそのバランスが非常に巧妙に取られており、視覚的に心地よい調和を感じさせる。
また、非対称のデザインが特徴的で、斬新さを引き立てている。特に、大きく畳んだ生地が肩の上まで広がり、羽ばたく鳥のイメージを表現しているという点が非常に印象的である。生地が肩の周りに広がることで、動きに合わせてその形が変化し、まるで羽を広げた鳥が空を飛んでいるかのようなイメージを生み出している。
身体の動きに合わせて変化する形と色も、この衣装の魅力のひとつである。歩くたびにスカート裏のオレンジ色が現れる瞬間が、視覚的に非常に印象的である。スカートの形が動きによって変化することで、さらに視覚的な興奮を生み出している。このように、素材や形が動きに合わせて変化することによって、着る人の動きが表現され、その美しさが強調されている。
藤本リリーさんの衣装は、NAOKI TAKIZAWAの「ラグジュアリーストリート+モード」というコンセプトにぴったりな、動的でエネルギッシュなデザインです。色、形、素材、そしてその変化が視覚的に強いインパクトを与え、ファッションを通じて新たな表現を感じさせてくれる、まさにアートのような一着である。
せいら

白、ブラウン、ブルー等の組み合わせ、色彩が持つ多様な意味を徹底的に還元することで生じる豊かさ。色の組み合わせにより、衣服デザインのレイヤーが非常に強力になり更に、首の金属アクセサリーと調和されている。立体的な身体に平面的な意匠を持ち込むことで、不思議な現象が起きる。
せいらさんの衣装は、色彩やデザインにおいて非常に奥深い意味を持ち、視覚的にも印象的な作品である。特に、白、ブラウン、ブルーなどの色の組み合わせが印象的で、それぞれの色が持つ多様な意味を巧妙に活かし、衣服の豊かさが引き出されている。
この色の組み合わせは、視覚的な層を生み出し、衣服デザインのレイヤーが非常に強力になっている。例えば、白は清潔感や純粋さを表現し、ブラウンは温かみや落ち着き、ブルーは冷静さや知性を象徴している。これらの色が調和し合うことで、非常にバランスが取れた美しいデザインが完成している。
さらに、首の金属アクセサリーとの調和が加わることで、衣装全体に一層の洗練さと力強さが感じられる。金属のアクセサリーが、色彩の柔らかさと対照的に強い印象を与え、視覚的に統一感が生まれている。
また、立体的な身体に平面的な意匠を持ち込むことで、不思議な現象が起きるという点も非常に面白いアプローチである。立体感のある身体に対して、平面的なデザインが施されることにより、視覚的に異次元的な効果が生まれ、ファッションとしてのアート性が高まっている。このようなデザインが、ただの衣服ではなく、動きや視覚の変化を引き起こす独自の力を持っていることが感じられる。
せいらさんの衣装は、NAOKI TAKIZAWAのデザインの魅力を存分に表現した一着であり、色彩や形状、素材の使い方が絶妙に組み合わさることで、視覚的に豊かな体験を提供。
REIHATA

ラストのルック(コレクションの最後に登場するモデル)は、目だけ露出の赤いジャケットで登場。流行のデザイン、大胆な発想。細身のジャケットとゆったりとしたズボンの組み合わせ、目だけ露出の鳥冠でユーモラスな印象に。
まるで、現代のデジタル農場で目が覚めた赤い鳥。自由を求め、青い空に向かって勢いよく飛んでいく。
目だけが露出する赤いジャケット、そして鳥冠というアクセサリーが、物語性を感じさせるデザインに仕上がっています。流行のデザインと大胆な発想が見事に融合しており、まさにファッションがアートのような形で表現されている。
細身のジャケットとゆったりとしたズボンの組み合わせは、現代的でありながらもクラシックなエレガンスを感じさせ、特に「目だけ露出の鳥冠」がユーモラスで個性的な印象を与える。これは単なるファッションではなく、強いメッセージ性を含んだビジュアルストーリーテリングのようにも見えまる。
全体的に、NAOKI TAKIZAWAのデザインはただの服ではなく、社会的なメッセージや感情を伝えるための強力な手段として機能しており、非常に魅力的です。
NAOKI TAKIZAWA
滝沢氏がこれまでに手がけてきた、国籍も性別も年齢も問わない1億枚の服作りについて綴った著書ー『1億人の服のデザイン』。ユニクロのファッションディレクターとして、1億人の服のデザインを行ってきた心構えについて書いている。「日本の素材を生かした機能性のある服」をコンセプトとし、着心地のいいリアルクローズを中心に展開。「ラグジュアリーストリート+モード」というコンセプトは、カジュアルさとエレガンス、リラックス感と先進的な洗練を絶妙にミックスしたデザインコンセプトであり、幅広い世代にアピールしつつも、ファッションに対して強いメッセージを持つスタイル。「ナオキ タキザワ」は、2025年にブランド創設20周年を迎えるにあたり、24年に新たなコンセプトで再スタートを切った。
第40回のアニバーサリー開催となるマイナビTGC 2025 S/Sのテーマは、TGC20周年の全体テーマ「共創 -co-creation・co-produce-」を象徴するものとして、共に創る未来へと進もう!というメッセージを込めた”HERE WE GO!”。MCをEXIT、鷲見玲奈が務めた。
💎文:洪 玉英 💎カメラ:安座間 優