9月6日、さいたまスーパーアリーナで開催された「第41回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 A/W」（以下、TGC）のスペシャルステージに、ジャンポール・ゴルチエの伝説的ショー『ファッションフリークショー』が登場。ファッション、音楽、ダンスを融合させた圧巻のステージが観客を魅了した。
アオイヤマダ、自由と美を体現
会場が暗転し、軽快な音楽が響き渡ると、金髪の人形のような姿で現れたアオイヤマダが赤いスカートを翻して疾走。興奮や不安を思わせる独特の動きが、なぜか「美しさ」として観客の心を掴む。ジャンポール・ゴルチエの半生を描く『ファッションフリークショー』のエッセンスを凝縮したかのような圧倒的なパフォーマンスに、会場は一瞬で釘付けとなった。
「すべての人が美しく、フリークである」「ファッションは自由だ」――ゴルチエが掲げるメッセージを、彼女は短い時間で見事に体現した。
豪華キャストが次々登場
続いて登場した三吉彩花は、ブラックのボディスーツに羽毛のようなロングコートを羽織り、9頭身スタイルで観客を圧倒。纏っていたのはパリコレでも披露された貴重なオートクチュール作品で、観客の視線を釘付けにした。
さらに土方エミリ、アリアナさくら、Shiho、NAOYA、ブリッジマン兄弟など多彩な出演者が舞台を彩る。シークレットゲストとしては、アンバサダーを務める萬田久子が13年ぶりにTGCのランウェイに登場。元サッカー日本代表の槙野智章にエスコートされ、会場は大歓声に包まれた。
世界を熱狂させる舞台がTGCに
『ファッションフリークショー』は、2018年のパリ初演以来、ロンドン、東京、ミラノ、シドニーなど世界各地で上演され、常に高評価を得てきた舞台芸術。2023年の日本初演でも話題をさらい、今回のTGCスペシャルステージは9月の日本再上陸を記念して実現したものだ。
アンバサダーには増田貴久、森星、萬田久子が就任。多様性と自由を体現するこのショーは、今回も観客に強烈なインパクトを残した。まさに「ファッションの祭典」TGCの20周年を飾るにふさわしい、圧巻のエンターテインメントだった。
💎 取材・文：洪 玉英 📸 写真：安座間 優
