「美と平和の親善大使」を理念に掲げ、知性と内面の美しさを重視する国際ビューティ・ページェント「ミス・インターナショナル」。
その第63回大会が、このほど東京都渋谷区の国立代々木競技場 第二体育館で開催された。
世界80の国と地域から代表が集う中、世界一の栄冠に輝いたのは、コロンビア代表 カタリナ・ドゥケ(Catalina Duque)。
日本文化との交流や社会貢献活動を通じて示された、彼女の内面の輝きと、本大会が掲げる理念を伝える。

第63回ミス・インターナショナル世界大会2025 概要
ミス・インターナショナルは、外見の美しさだけでなく、知性・品格・思いやりといった内面の美を重視する国際大会として知られている。
第63回大会もその理念を体現する舞台となり、各国代表がそれぞれの価値観や想いを発信した。
世界一に輝いたカタリナ・ドゥケとは

今大会で頂点に立ったカタリナ・ドゥケは、身長180cm、26歳。コロンビア国籍でアメリカ生まれ。
母国語のスペイン語に加え、英語とポルトガル語を流暢に操るマルチリンガルで、高い教養と国際感覚を備えている。
モデルとしての経験だけでなく、自身の考えを的確に伝える表現力も評価され、審査を通じて強い存在感を示した。

来日中に行われた社会貢献・文化交流活動
ミス・インターナショナルでは、大会当日だけでなく、来日中の行動そのものが重要な審査対象となる。
各国代表は約2週間にわたり、日本各地で社会貢献および文化交流活動に参加した。
新潟での餅つき体験や、福島第一原発周辺地域の訪問など、日本の文化や社会と向き合う時間を重ね、その姿勢が多角的に評価された。
SNSを通じて発信された日本の魅力
カタリナ・ドゥケは、約8万人のフォロワーを持つ自身のInstagramを通じて、日本滞在中の体験を積極的に発信。
富士山や寺院、寿司文化との出会い、そして長年の夢だった“日本で初めてラーメンを食べる体験”など、日本への感動を世界へ届けた。
こうした発信は、日本文化の魅力を自然体で伝えるものとして、多くの共感を集めた。
優勝の喜びを語るカタリナ・ドゥケ
受賞後、カタリナ・ドゥケは日本での経験について、次のように語っている。
「この2週間の日本での活動で最も心に残っているのは、福島で子どもたちと交流した時間です。
日本の方々が礼儀を大切にし、互いを尊重して生きている姿に深く感銘を受けました。
自分らしさを大切に過ごしたことが、今回の結果につながったと感じています」。
また、日本での食文化体験についても、喜びをにじませた。
「長年の夢だった“日本でラーメンを食べること”が叶った瞬間は、感動のあまり泣いてしまいました。
ステージでは日本への愛情をたくさん表現できたと思いますし、これからも日本の美しさを世界に伝えていきたいです」。

ミス・インターナショナル2025 最終結果(1位〜5位)
1位:カタリナ・ドゥケ(コロンビア/26歳・モデル)
2位:ヨランダ・チンバラミ(ジンバブエ/28歳・経済学者)
3位:パオラ・グスマン・サンチェス(ボリビア/22歳・大学生)
4位:メリサ・ハヴィエラ・ユリアン(インドネシア/26歳・医師)
5位:ミルナ・エスゲラ(フィリピン/24歳・モデル)

ミス・インターナショナルとは|「美と平和」を世界へ発信し続ける大会
ミス・インターナショナルは、1960年にアメリカで誕生し、ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並ぶ世界三大ビューティ・ページェントの一つとして知られている。
プロのモデルから学生、医師まで、多様なバックグラウンドを持つ「美と平和の親善大使」たちが集い、その理念とメッセージを世界へ発信し続けている。
💎取材・文:洪 玉英 📸 写真:安座間 優
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