ファッションの最前線を走る人気モデルたちが、華やかに広島へと集い、新たなステージを彩った。
12月6日、広島市中区・広島グリーンアリーナで開催された
「ヒロマツホールディングス presents TGC HIROSHIMA 2025 by TOKYO GIRLS COLLECTION」(以下、TGC 広島 2025)。
13:11、静かに照明が落ち、1st FASHION SHOW STAGE が幕を開けた瞬間、会場は一気にホリデームードに包まれた。雪がふわりと舞い落ちる演出、クリスマスソング、そして出演者による投げ物パフォーマンス──“冬のパーティー”そのものの空気が広がり、観客の期待が一気に高まっていく。
moment+|ゆうちゃみが開いた冬の魔法。“最初の大歓声”が会場を揺らす

ゆうちゃみ ― 甘辛ガーリーの完成形で1stステージに火をつけた
最初にランウェイへ姿を現したのは、タレントとしても大活躍のゆうちゃみ。
レザーアウター×ミニスカート、そしてふわふわのファーカバーブーツを合わせた“甘辛MIX”のホリデースタイルに、会場からは この日初めての大歓声 が巻き起こる。
レザーの辛さとファーの甘さ。この相反する要素が、2025年冬のムードを象徴するように見事に調和。彼女が一歩踏み出すたびに「可愛い!」「真似したい!」という声がフロアから溢れた。

投げ物パフォーマンスで生まれた、“冬のパーティー空間”
とうあ ― ホワイトコーデで魅せた“透明感”。冬のステージに溶け込む存在感
moment+のラストを飾ったのは、SNS世代から絶大な人気を誇るとうあ。
チェックのミニスカートにホワイトトップスを合わせた“純白の冬コーデ”は、まるで雪の結晶のような透明感。歓声ではなく、思わず息をのむようなざわめきが広がる。
「とうあちゃん、天使すぎる…」
「このホワイトコーデ、反則級…」
SNSでは瞬く間に投稿が増え、その存在感の大きさを静かに証明した。


Piece Fashion

Piece Fashion

moment+の出演者全員による投げ物演出は、ステージ全体を一気に“ホリデーパーティー”へと変貌させた。観客が手を伸ばし、笑顔が連鎖し、会場がひとつになる──まさにブランドが描く温かい世界観そのものだった。
X-girl|90’sストリートの風が、広島に吹き抜けた
moment+の柔らかいホリデームードから一転、続いて登場したX-girlは、90’sストリートカルチャー特有の荒々しさとエネルギーをまとって会場の空気を刷新した。NYブルックリンを思わせる演出が、ステージに緊張感と疾走感を生み出した。
京助(acen) ― 初ランウェイとは思えない堂々さで魅せたストリートルック
日本人7人組ボーイズグループ・acenの京助にとって、この日は特別な日。
グレーのファージャケットにワイドボトムを合わせ、初めてとは思えない安定したウォーキングで観客の視線を自然と集めた。
「京助くん、初ランウェイでこの存在感はすごい!」
音楽活動とはまた違う、新しい表現の幅を感じさせるステージとなった。

櫻井優衣(FRUITS ZIPPER) ― ミニスカ×レッグウォーマーの黄金バランスで沸かせた
ラストに登場したのは、FRUITS ZIPPER の櫻井優衣。
美脚が際立つミニスカートにレッグウォーマーを合わせたスタイルは、まさにX-girlが得意とする“ストリート×ガーリー”の象徴。
「櫻井さん、X-girl似合いすぎ!」
「このバランス感覚、さすが…」
その登場だけで会場の空気が一段と熱を帯びた。

ホリデーとストリート。2つの世界観が交差した、TGC広島2025の1stステージ
雪の降る冬の魔法と、90’sストリートの力強い疾走感。
まったく異なる2つの世界観が、ひとつのステージ上で交わり、新しいファッションの景色を生み出した。
ゆうちゃみ、とうあ、京助、櫻井優衣──
それぞれが異なる魅力を放ちながらも、TGCという舞台で唯一無二の輝きを見せつけた。
これが、TGCのパワー。
そして、ファッションが持つ“心を動かす力”そのものである。
💎取材・文:前田 祐貴 📸 写真:安座間 優





