2026年1月11日、ツインメッセ静岡。会場の照明が落ち、期待感が高まる中、TGCとKAWAII LAB.が初めてタッグを組んだ『KAWAII LAB. COLLECTION produced by TGC(以下、「カワコレ TGC」』が開幕した。そのオープニングを飾ったのが、FRUITS ZIPPERの櫻井優衣と元HKT48・月足天音(つきあし あまね)だ。
FRUITS ZIPPERの櫻井優衣 & 元HKT48・月足天音

赤を基調にしたドレスに、大きな赤いリボン。そして手を繋いで歩く2人の姿が大型スクリーンに映し出された瞬間、会場は一斉に「可愛い!」の歓声に包まれた。カワコレTGCの世界観を一瞬で伝える、完璧なオープニングだった。

赤いリボンで開幕宣言|FRUITS ZIPPERが示した“カワコレTGC”の現在地
なぜ、櫻井優衣と月足天音だったのか。その答えは明確だ。2人が持つポップさ、親しみやすさ、そしてステージに立った瞬間に空気を変える力。そのすべてが、「KAWAIIで世界を埋めつくす。」というカワコレTGCの理念と重なっていた。
手を繋ぐというシンプルな演出は、可愛さだけでなく“共有する楽しさ”や“つながり”を象徴するものでもある。トップバッターにふさわしい、象徴的なランウェイだった。
トップバッターに選ばれた理由は「象徴性」
カウントダウンが終わり、ステージに光が当たる。 「優衣ちゃん!」「天音ちゃん!」という声が飛び交い、2人がポーズを決めた瞬間、歓声は最高潮に達した。
赤いリボン、奇抜なドレス、息の合ったウォーキング。そのすべてが、“今のFRUITS ZIPPER”を一目で伝えるビジュアルだった。
SNSが即反応、“初手から強すぎる”の声
ランウェイ直後、SNSは一気に加速した。
「初手からあまねきとゆいちゃんの赤リボンは反則」 「トップバッターのオーラが段違い」
そんな声が次々と投稿され、オープニングから話題を独占。カワコレTGCという新たなイベントの注目度を、一気に引き上げた。
3つのKAWAIIで魅せた、FRUITS ZIPPERの多面性
カワコレTGCでは、TGCプロデュースによる3つのファッションショーが展開。FRUITS ZIPPERのメンバーは、それぞれ異なるコンセプトでランウェイに登場し、グループの多面性を鮮やかに表現した。
COLORFUL KAWAII COLLECTION|高揚感を生む正統進化
櫻井優衣、月足天音、真中まな
ポップで華やかなムードに包まれた「COLORFUL KAWAII COLLECTION」は、新年の始まりを告げるにふさわしい高揚感に満ちたステージとなった。
赤を基調とした大胆なスタイリングで登場した櫻井優衣と、手を取り合いながらランウェイを歩いた月足天音。その姿は、「KAWAIIはポジティブな力になる」というカワコレTGCのメッセージを、視覚的に強く印象づける象徴的なシーンだった。
そこに、もうひとつの彩りとして存在感を放ったのが真中まなだ。
真中まな

フラワーモチーフを全面に配したトップスに、異素材を重ねたレイヤードボトム。鮮やかな色彩を大胆に取り入れながらも、シルエットは軽やかで、ステージ全体にリズムを与えるスタイリング。
ランウェイでは一歩一歩を楽しむような軽快なウォーキングで、COLORFULというテーマを身体全体で表現していく。

ステージトップに到達すると、真中は両腕を大きく横に広げ、笑顔とともに開放感あふれるポーズを披露。観客席に向かって“カワイイ”を解き放つその姿は、このコレクションが持つ祝祭性を象徴する瞬間だった。

さらに印象的だったのは、バックステージで見せた仕草だ。
編み上げた三つ編みの髪を両手で引っ張り、無邪気さと遊び心を感じさせるポーズを見せた真中まな。その一瞬の表情が、ステージ上の華やかさとはまた異なる、等身大の魅力を浮かび上がらせる。

櫻井優衣のアイコニックな赤いリボン、月足天音の寄り添うような存在感、そして真中まながもたらす軽やかな躍動感。
3人それぞれの個性が重なり合うことで、「COLORFUL KAWAII COLLECTION」は単なるポップでは終わらない、奥行きのある“正統進化”を遂げていた。
MONOTONE KAWAII COLLECTION|ギャップが生んだ衝撃
松本かれん
モノトーンの世界で際立ったのは、松本かれんの“笑顔を封印した表情”。普段のイメージを裏切るクールな佇まいに、会場はどよめいた。

そして早瀬ノエル。ランウェイに姿を現した瞬間、空気が一変する。「本物のモデルが来た」とSNSで語られたのも納得の、完成度の高いウォーキングだった。
早瀬ノエル



STREET KAWAII COLLECTION|可愛い×強さの融合
ロマンティックな要素にストリートのエッジを加えたSTREET KAWAII。仲川と鎮西は、甘さだけでは終わらない“KAWAIIの進化形”を提示し、観客の視線を釘付けにした。
仲川瑠夏



鎮西寿々歌


七人十色、それぞれが主役になる構成
- COLORFUL:櫻井優衣、月足天音、真中まな
- MONOTONE:松本かれん、早瀬ノエル
- STREET:仲川瑠夏、鎮西寿々歌
それぞれが異なるコンセプトで輝きながらも、ひとつの物語として成立していた点こそ、FRUITS ZIPPERの強さだ。
グループの枠を越える「カワコレ TGC」の意義
カワコレTGCには、FRUITS ZIPPERをはじめ、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETの計28名が参加。所属グループの垣根を越え、同じテーマのもとでランウェイを歩く姿は、「合同イベント」という言葉では語り尽くせない説得力を持っていた。
静岡から始まった“HAPPY NEW KAWAII”
2026年の幕開けを告げた、櫻井優衣と月足天音の赤いリボン。その一歩から、新しいKAWAIIの物語が始まった。
アジアツアーを経て表現力を増したFRUITS ZIPPERは、日本のファッションシーンにおいても確かな進化を示している。TGC×KAWAII LAB.が生んだこの化学反応は、まだ始まったばかりだ。


💎取材・文:前田 祐貴 📸 写真:安座間 優
